解析事例2(3次元骨組みによる非線形動的解析)

駅部などの鉄道RCラーメン高架橋は、複雑な形状や駅施設等のアンバランスな荷重配置により、地震時に複雑な挙動が想定されることが考えられます。
このような構造物の耐震設計においては、3次元骨組み解析による非線形の時刻歴応答解析法によって応答値を算定します。

地震時に塑性化が想定される部材には、非線形の部材特性を与えます。
地震作用による曲げモーメントが支配的な柱や地中梁部材は、ラーメン構造の場合は逆対称型の曲げモーメントとなり,基部で曲げ損傷が生じます。
そのため、これらの部材は曲げモーメントMと部材回転角θの関係であるM-θ関係で部材特性を与えます。
上層梁は常時による曲げモーメントが支配的であり、地震時はどの箇所で塑性化が生じるか判断ができません。また杭は地盤抵抗により曲げモーメント分布は複雑となり、
どの箇所で塑性化が生じるか判断できません。このような箇所は、どこで塑性化が生じてもいいように、部材全域に対して曲げモーメントMと曲率φの関係であるM-φ関係で部材特性を与えます。

最後に解析結果を動画にまとめています。構造物の挙動がよくわかりますので、こちらもあわせてご覧ください。

 

 

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